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視覚だけではない、五感から感じるクリエイションの未来

現代では様々な無料で使えるグラフィックアプリが溢れている中で、どのようなクリエイションがこれからの未来に必要なのかいつも想像を巡らせる日々が続いています。

 

少し気になったのでAIに今の日本人がお金を使う時はどんなことを重視しているのかたずねてみると、少し前までの考え方と大きく変わっていることがよくわかります。

もちろん、AIによる回答が全てではありませんが、ネットにある膨大な情報の中から判別されている情報なので参考にはなりますので、これが真実なのかどうかプロモーションなどで実践をしていく中で感じる部分が判断材料になるのではないでしょうか。

 

AIによる今の日本人がお金を使う時に重要視をしていることは、下記の項目です。

 

▫︎ 経験やストーリーに価値を置く

▫︎ 控えめな消費でも「本物」を選ぶ

 

世代によっても変わりますが大きな方向性としてはこの2点があげられます。

わかりやすい派手な高級品ではなく、「さりげなく上質なもの」を持つことが好まれる傾向にあり、物を所有することよりも「特別な体験」にお金をかけるということがステイタスとして感じるようになってきているのです。

 

デザインもただ見た目が派手で高級感があってもあまり好意に捉えてもらえないということ。

完成したデザインよりも、そのデザインがどのようなコンセプトを持って誰がどのように創り上げていっているのかが重要なのかなと感じています。

そして特別な体験とは、完成したデザインをどのようにしてアウトプットしていくのかということです。

今や誰もが情報を発信できるSNSだけでは、その特別感はなかなか感じてもらえないでしょう。

実際に物や空間としてデザインに触れて、質感や匂いなど五感から感じられるようなクリエイションの仕組みが今求められていることだと強く感じています。

 

定期的に私自身がイベントに参加しているのは、どのようなクリエイションやデザインに多くの人が興味を持つのか感覚的に感じ取りたいと思っているからなのです。

そこで感じることは、デジタルな質感はあまり求められてないということです。

やはり誰もができるようなデジタルな製品ではなく、人間の感覚やアナログ特有の質感がもとめられています。

デジタルや機械化が進み、人間の手仕事が少なくなりその部分が今の時代では「特別な体験」に変化したのだと思います。