▫︎ 決定権者という「ボトルネック」
21年間、デザインの現場に立ってきて確信した一つの結論があります。
それは、「最終決定権を持つ人物が、デザインやプロモーションの素人である限り、何も変わらない」ということです。
彼らが見ているのは、目の前にある「デザイン画」だけで、そこには最も重要な「顧客の視点」が欠落しています。
顧客不在のデザインに、人が魅力を感じるはずがありません。
結果として、商品やサービスは魂の入っていない「ただの物」に成り下がってしまうのです。
▫︎ 買い物とは「未来の自分への投資」である
本来、顧客が商品を手にする時、そこには無意識のうちに問いかけが存在します。
なぜ、これを買わなければならないのか?
購入した後、自分の未来はどう変わるのか?
これに答えられない商品は、本当に必要とされているとは言えません。
なぜなら、日々の買い物はすべて、限りある収入を使った「未来の自分への投資」だからです。
スーパーで食材を買うのは「健康的な体を維持するため(生きるため)」の投資であり、
服を買うのは「自分の個性を表現するため」あるいは「快適に過ごすため」の投資です。
▫︎ 「機能」を超えた「共感」の時代へ
例えば洋服の場合、ただ生きていくだけならユニクロのような機能的で優れた服があれば十分です。
その中で選ばれるためには、圧倒的な「付加価値」が必要です。
それは単に見栄えが良いことではありません。
「このアイテムが、あなたのライフスタイルにどう必要不可欠なのか」
その世界観や価値観をデザインとプロモーションで提案することこそが、真の差別化です。
生産の裏側までインターネットで丸見えになる現代。
外側だけを取り繕ったハリボテのデザインはすぐに見透かされます。
「共感」を生めないサービスは淘汰される。
中身を伴わないデザインに、これからの時代を生き残る術はないのです。